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ABOUT

「MEET WEAVERS」は生地をつくりたい人と山梨ハタオリ産地のハタヤ(織物職人)とのモノづくりのきっかけを作るためのサイトです。いままで生地を発注するには、糸の種類、織物組織、織機など、専門的な知識が必要であり、なかなか手がつけられなかった人も多かったと思います。そこで、発注する際の注意点や得意分野の情報を明確化し、ハタヤさんを探しやすくしました。まずは以下の「生産の基礎知識」を読んで、このサイトで見つけたハタヤさんにぜひ会いに行ってみて下さい。

  • 1

    探す

    生地の写真やキーワードで 簡単にハタヤを検索できます

  • 2

    知る

    どんな生地が織れるかコストや 納期目安を知ることができます

  • 3

    出会う

    お目当てのハタヤさんを見つけて 生地を見に行ってみて下さい

  • 4

    作る

    条件が合えばハタヤさんとの モノづくりがスタートです

生産の基礎知識

はじめに

織物を頼むにはイメージが重要

まずは、どんな織物を作りたいか、明確なイメージをご用意ください。デザイン、素材感、糸の色数、柄の有無、生地幅、生地の厚みや密度など出来るだけ細かく決めておきましょう。サンプル生地がある場合は、ハタヤさんに直接持っていくとよりスムーズに進みます。

産地とハタヤの特徴を見極める

山梨ハタオリ産地は、細番手の長繊維を得意としています。産地によって作ることの出来る織物の特性は大きく異なり、同じ産地内でも各ハタオリ工場の持っている織機や技術によってさまざまです。まずは産地と各工場の特徴を学び、自分の作りたい織物が織れそうなハタヤさんを探してみましょう。

≫山梨ハタオリ産地の特徴

納期とロットについて

山梨ハタオリ産地は、多彩な素材や技術に対応するため、繊維に携わる様々なプロフェッショナルが生まれ、分業のシステムを築いてきました。一つ一つの工程に職人が関わることで最高級の織物が完成します。けれどそのため、織物を作るにはそれに見合った納期とロットが必要です。ありダテありヨコを利用することなど、織物の工程を知ることで、納期やコストを調整する方法を工夫してみましょう。

≫山梨ハタオリ産地の織物の工程

以下の3つのパターンからおおよその納期を把握しておきましょう ※織機にかかっているタテ糸を使用(ありダテ)、在庫のヨコ糸を使用(ありヨコ

タテ糸とヨコ糸の条件 10~20m 1版〜
ありダテ×ありヨコ 1~2週間 1〜3.5週間
ありダテ×ヨコ糸取り寄せ 1~3週間 2〜4.5週間
タテ糸整経×ヨコ糸取り寄せ 2~4.5週間 4〜10週間

コストと納期にまつわるQ&A

  • 小ロットでも頼めますか?

    もともと織機にかかっているタテ糸(ありダテ)を使う場合と、タテ糸を整経する場合とでは対応ロットは大きく変わります。オリジナルでタテ糸から整経する場合はロットが必要です。チャージアップしますが「ありダテ」や見本整経機を利用することで小ロットの対応も可能です。

  • 短納期にする方法はありますか?

    デザインや織機によって納期は大きく異なります。ありダテありヨコや見本整経機を使用することで、納期を短縮することが出来ます。しかし、小ロットの場合は織機が空いたタイミングを見て織るので、なるべく余裕を持ってご相談ください。

  • オリジナル柄を作る場合のコストを教えてください

    複雑な柄のある織物はジャカード織機を使います。織機の種類により横リピートサイズの制限があります。柄を作るには生地代とは別に、デザイン画のサイズや柄の細かさにより数万円~数十万円の紋紙代がかかります。

  • 柄物の生地を作る場合、コストを抑える方法はありますか?

    あり柄や定番柄を活用すると紋紙代を抑えられます。定番柄や、ライセンスフリーのビンテージテキスタイルを織る方法もあります。まずはハタヤさんにアーカイブ生地を見せてもらいましょう。

  • 使用したい糸や組織の設計から相談できますか?

    糸の種類や織り方など、組織設計の難易度に応じてコストが変化します。難しそうに思えても、意外と簡単だったり、逆もまた然り。まずは具体的な素材を用意して、ハタヤさんに相談してみてください。

  • 糸の染色から発注できますか?

    山梨ハタオリ産地では糸を染める場合、綛染色(かせせんしょく)という少量単位で糸を染める方法を得意としています。その為、糸の染色は通常のロットよりも少ない単位でオリジナルの色を染めることが出来きます。

  • ニードルパンチや起毛加工等の後加工はできますか?

    山梨ハタオリ産地では生地の価値を高めるための後加工を専門とする織物整理工場があります。生地の風合いをやわらかくしたり、固くしたりする加工はもちろんのこと、ニードルパンチや起毛加工など、全く違った風合いの生地に変化させる加工や、防水・防炎加工などの機能性加工もあります。外注なので納期は別途確認が必要です。

  • ほぐし織り(タテ糸捺染)も頼めますか?

    はい、出来ます。ほぐし織りは通常の織物を織る工程とは別にタテ糸に捺染(なっせん)を行います。仮織り、捺染などの工程が増えるため、納期は60日以上かかります。タテ糸を捺染する際は色数に比例して型代が増えます。

織物基礎知識

- 用語編 -

  • 【ありダテ】

    織機にすでにかかっているタテ糸。工場ごとにタテ糸の種類が異なるので要注意。

  • 【ありイト(ありヨコ)】

    各ハタヤさんが在庫で持っているヨコ糸。

  • 【あり柄】

    各ハタヤさんが持っている定番柄やライセンスフリーのビンテージテキスタイル。

  • 【先染め(さきぞめ)】

    織物を織る前に糸や繊維を先に染色すること。糸自体がしっかり染色されているので深みがある色合いで色落ちしにくい。

  • 【ほぐし織り】

    絣 (かすり) 織物の一種。整経したタテ糸をヨコ糸で粗く仮織りし、文様を捺染 (なっせん) したのち、横糸を抜き去って本織りにした織物。

  • 【織物と編物の違い】

    織物…糸を縦横に組み合わせて織った生地
    編物…糸を編んで作った生地

  • 【ジャカード織機】

    1801年、フランスの発明家ジョゼフ・マリー・ジャカール(Joseph Marie Jacquard)によって発明された自動織機。複雑な柄のネクタイ、婦人服、金襴などの生地を織ることのできる織機。

  • 【ドビー織機】

    ジャカード織機の発明より約40年後の1843年に開発された、無地、縞、チェックを専門とする操作が簡単な自動織機。主にYシャツや、ジャケット、パンツなどの生地を織るのが得意な織機。

  • 【シャットル織機】

    杼(シャットル)と呼ばれるヨコ糸を取り付けた装置で、左右に往復しながら織り込んでいく織機。規定の幅の左右端でヨコ糸が折り返すため、左右の耳を生地の端として使うことができる。

  • 【レピア織機】

    剣(レピア)と呼ばれる装置がヨコ糸を掴んで運ぶ作業を繰り返しながら糸を織り込んでいく織機。シャットル織機に比べ、高速で製織することが出来る。

  • 【綛(かせ)】

    一定の長さの糸をドーナツ形に巻いて束ねたもの。この状態で染色、乾燥すると、ボビンに巻くよりも風合いが良く仕上がる。

  • 【整経(せいけい)】

    織物を織る前の準備工程で、織物のデザインに合わせて、タテ糸の必要な本数・長さ・張力などをそろえ、ビーム(男巻・おまき)に巻き取ること

  • 【撚糸(ねんし)】

    糸を1本または2本以上そろえて撚(よ)りをかけること。撚りのかけ方で糸の強さや光沢が大きく変わる。

  • 【紋紙(もんがみ)】

    ジャカード織機を動かすデータが記録された穴のあいたパンチカード。織物を織る際、ヨコ糸を一本に対し紋紙一枚が必要となり、柄の大きさにより紋紙の枚数は増える。

- 素材編 -

【絹】

動物性天然繊維。深みのある色と光沢、保温性が特徴。水や摩擦に弱く紫外線で黄変する。

【毛】

動物性天然繊維。縮れがあり、スケールが濡れると開きフェルト化する。吸湿性と保温性が良い。

【綿】

植物性天然繊維。吸湿性があり、柔らかく、アルカリに強いが、濃色は色落ちしやすい。

【麻】

植物性天然繊維。天然繊維の中で最も強い強度を持つ。濡れに強く吸湿性があり、綿より硬く清涼感がある。

【レーヨン】

木材パルプの再生繊維。吸湿・放湿性が良い。染まりやすいが濡れると弱く、しわ・縮みに注意が必要。

【キュプラ】

コットンリンターの再生繊維。滑りが良く吸湿・放湿性も良い。静電気が少ないレーヨンより腰がある。

【アセテート】

木材パルプの半合成繊維。絹のような風合いと光沢が特徴。発色性が良く汚れにくい。

【ポリエステル】

石炭、石油、天然素材系の合成繊維。強くてシワにならない。熱にも日光にも強いが吸湿性はない。熱可塑性が特徴でプリーツ加工に向いている。

【ナイロン】

石炭、石油、天然素材系の合成繊維。丈夫で伸びや摩耗に強いのが特徴。

【アクリル】

石炭、石油、天然素材系の合成繊維。羊毛に近い素材。暖かで柔らかく軽いのが特徴。

山梨ハタオリ産地からのお願い

ハタヤさんによってメール確認の頻度はまちまちです。お急ぎの場合は電話でお問合せください。

どのハタヤさんに頼めばいいかかわからない!そんな時は各工場の特徴をよく知る産地問屋のフジチギラに相談してみましょう。

≫フジチギラ株式会社

織物や工場を直接見てみたい方は、第三土曜のオープンファクトリーへどうぞ。織物協同組合には産地の織物が揃っています。

≫オープンファクトリー一覧